こんにちは。初めましての人もそうでない人も、
今日は現在チャレンジしているシステム開発についての覚書です。
※注意
以下で記載している内容は、2021年6月現在、裏薄荷が個人で趣味の範囲で行っている活動です。
時々行ってる(今は育児優先で行けてないですが)ボランティア先の団体などは特に関与していません。(実現できる見通しが立ってきたら意見いただいたりしようかな、と思ってますが、今のところ何も話してないです。)
そのため何かありましたら、問い合わせフォームから裏薄荷に直接お問合わせいただきますようお願いいたします。
目次
創りたいシステム
生活相談をサポートするチャットボットシステム
相談フローイメージ
なぜ創りたいか
生活相談者は、自分の置かれた状況や取り組むべき課題を整理できていないことが多い。相談員はヒアリングすることで相談者の置かれている状況と課題を明確にして、一つでも解決に向けて前進できるよう相談を進めていく。しかしながら近年の相談者の置かれた状況は多様化しており、その分解決策も多岐に渡り、相談員の知識だけでカバーすることが難しい場面が往々にしてある。相談時に他の相談員と最終確認を行う、相談を受ける団体内で定期的に勉強会を開催するなどして、組織的に相談の質を高める体制をつくっているが、そこにはシステムにも貢献できる余地があるのではないか。
チャットボットで実現したいこと
- ヒアリング機能で相談者の悩みを聞き出すこと
- ヒアリング結果を以下のような形で整理すること
- 生育歴を時系列化すること
- 出てきた登場人物を自動で図式化すること など
- 相談者が抱えている問題をリストアップすること
- 課題に対して以下のような情報をわかりやすい形で提示すること
- 有効な社会保障制度の利用方法
- 相談可能な他の専門団体の連絡先 など
人間じゃないと難しいこと
- 相談者の気持ちに寄り添うことで安心感や前向きな気持ちを与えること
- 相談者の気持ちを汲んだ上で一緒に優先して取り組む課題を決めること
- 相談者を解決に向けたアクションに一歩後押しすること
取り組むにあたっての不安
- 自分自身がボランティアで経験した相談および解決事例が少ない。ので、本当にシステムの方向性として正しいのか不安。
- 生活相談と一口に言っても広すぎるので、もう少し取り組む課題を絞り込まないと、”わかりやすく整理する”という部分が難しそう。情報を収集するにしても、収集する範囲が広くなりすぎ。
- 自然言語処理を応用するにしても、元となるデータをどう集めるか。よしんばどこかの団体の協力を得られたとしても、センシティブ情報になってくるので、自分のセキュリティ知識だと管理が不安。
- わかりやすいってなんだろう。ヒアリングってなんだろう。
調べた類似システムなど
- 生活相談を主に行っているもやいという団体が既に「支援検索ナビ」と「生活保護申請書作成システム」というシステムをリリースしている。
- 生活保護に関する掲示板を見てみると対話になってない回答が多い。
- 生活保護に関する相談ができる有人チャットだと「生活保護住宅相談室チャット」というのがあった。
今後の取り組み方針
既存システムと比較した際に特徴となる"ヒアリング機能"と"わかりやすい情報提示"という2つが実装できるようにデモ版の開発を進める。
まずは"わかりやすい情報提示"について、もやいの支援検索ナビを参考にLineAPI上でif分岐で支援検索をできるようにして、検索結果の表示形式を工夫することで、LineAPIでどのような表現が可能なのか模索する。
また"ヒアリング機能"については、ヒアリングにおける"受容"、"共感的理解"、"自己一致"を示す相槌、詳しい状況を聞き出すための質問を学習させるロジックを確立する。(ある程度取り組んで実現が難しいようであれば、ヒアリング機能は実装せず、有人前提でボットはサポートに徹底させる方向で考える。)
……正直、育休中にどこまで実装できるやら、という感じですが。
ある程度実現のための基本ロジックを確立するところまではいきたいですね。。。
がんばろう!
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